
マーク・シュウォーツァーを筆頭に、歴史的に英語圏のプレミアリーグを中心に名GKを輩出してきたオーストラリアサッカー界。その中で「オーストラリアのGK工場」と称されるセミプロクラブ、シドニー・ユナイテッド58FCに登場した若きGKコーチ、ビータス・メイルズのユニークな指導キャリアとGK育成法を紹介する。
※『フットボリスタ第82号』より掲載。
W杯のアジア予選で常に日本代表と劇戦を繰り広げてきたオーストラリア代表は、世代ごとにトップクラスのGKを輩出してきた。
記憶に新しいのが、マーク・シュウォーツァーだ。オーストラリア代表の最多出場記録保持者は、長いリーチを生かしたセービングとハイボール処理を武器にしていた。何度となく日本代表の攻撃を食い止めた名守護神は、プレミアリーグでも活躍。晩年は頼れるバックアップとして、チェルシーやレスターにも所属した。現在、プレミアリーグのブライトンで正守護神のポジションを勝ち取っているのがマシュー・ライアンだ。上背はそこまでではないものの俊敏性に優れ、特に相手の選択肢を消すような1対1対応を得意とする男は、「シュウォーツァーの後継者」として代表の門番を任されている。ブライトンでは指揮官にビルドアップへの積極的な参加を求められており、モダンなGKとしての成長も著しい。
そのように多くの名守護神を輩出しているオーストラリアに、「GKの工場」とも呼ばれるセミプロクラブが存在する。今回は、彼らのGK育成を支える環境と名指導者を紹介しよう。

オーストラリアのアヤックス
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Profile
結城 康平
1990年生まれ、宮崎県出身。ライターとして複数の媒体に記事を寄稿しつつ、サッカー観戦を面白くするためのアイディアを練りながら日々を過ごしている。好きなバンドは、エジンバラ出身のBlue Rose Code。
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