残留を目指すJ1クラブにとって「勝ち点40」が目安となるのが例年だが、2021シーズンのJ1は20チームが参戦、うち4チームが自動降格する史上初の事態。前例なき残留争いの明暗を分ける新たなボーダーラインを、スポーツデータの統計的解析を専門とする名城大学理工学部の小中英嗣准教授に予測してもらった。
「昇格あり・降格なし」という異例のレギュレーションで実施された2020シーズンのJ1リーグ。J2から2クラブが昇格してくる一方で、降格するクラブがなかった結果、2021シーズンは過去最多の20クラブで構成される。そして、2クラブ分の過剰を1年で解消するため、降格クラブ数は「4」と定められた。プレーオフも実施されないので、17位以下は即降格である。
例年以上に熾烈な戦いが予想されるJ1の残留争い。本稿では、そのボーダーラインを予測してみる。20クラブが入り乱れるJ1は未知ではあるものの、何もわかっていないわけではない。過去の結果を統計的に活用すれば、各チームの勝ち点を予測することも不可能ではないからだ。……
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Profile
小中 英嗣
名古屋市出身。理工系学部の大学教員。専門は数理最適化を伴うシステム制御理論。趣味のスポーツ観戦と実益を兼ね、2015年ごろからはスポーツデータ分析、特にランキング設計、結果予測、選手評価など新しい指標の開発などを研究課題として活動中。名古屋グランパスを応援しています。
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