2021シーズンの地域CLを制し、今季からJFL昇格を果たしたクリアソン新宿。超過密日程での連戦を勝ち抜くべく、彼らが採った“強い気持ち”を持ち続けるためのアプローチとはいったいどんなものだったのか。選手として実践した井筒陸也氏が明かす。
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地域CLという大会は、1次ラウンドは3日で3試合、1週間空けての決勝ラウンドは5日で3試合というレギュレーションで行われます。選手生命を短くすること間違いなしのこの狂ったレギュレーションに、初めて挑んだクリアソン新宿が、なぜ優勝できたのか? なぜ実力を発揮できたのか?
地域CLは、始まってしまえばできることは多くありません。1次ラウンドの中0日での3連戦中は、試合をして、できるだけ早く帰り早く寝るだけ。決勝ラウンドの中日は試合出場組はリカバリー、それ以外は調整のためのミニゲームと、どこのチームも同じようなことしかできないはずです。もしクリアソンだけの作戦があったとすれば、それは地域CLが始まる前、連戦のシミュレーションをしたことです。……
Profile
井筒 陸也
1994年2月10日生まれ。大阪府出身。関西学院大学で主将として2度の日本一を経験。卒業後は J2徳島ヴォルティスに加入。2018シーズンは選手会長を務め、キャリアハイのリーグ戦33試合に出場するが、25歳でJリーグを去る。現在は、新宿から世界一を目指すクリアソン新宿でプレーしつつ、同クラブのブランド戦略に携わる。現役Jリーガーが領域を越えるためのコミュニティ『ZISO』の発起人。
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