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パトリック・シック。EUROでの活躍を機にさらなる高みへ向かう点取り屋の「静」と「動」の貢献

2021.09.28

開幕から1カ月半、6節を消化し序盤戦の勢力図が見えてきたブンデスリーガで好発進を決めたレバークーゼン。昨季6位からの捲土重来を期すチームを、最前線から引っ張っているのがパトリック・シックだ。EURO2020での活躍の勢いそのままに一皮むけるかという雰囲気を漂わせている25歳のストライカーの特徴と、リーグ戦2位につけるチームでの役割を紐解いていく。

 今夏、ほとんどの上位チームが指揮官交代に踏み切り開幕を迎えたブンデスリーガ。新たな監督の志向を浸透させている段階でもあるシーズン序盤戦において、レバークーゼンが好調を維持している。結果・内容ともに充実しているのは、ヤングボーイズから新指揮官として就任したジェラルド・セオアネ監督の志向が早く、深く浸透し機能している証左である。

 そして、そのレバークーゼンにおいて最前線でコンスタントにゴールを重ねているのがパトリック・シックだ。1996年生まれのストライカーは、チェコ代表の10番を背負い先のEURO2020に出場。ハーフウェイライン付近から決めた超ロングシュートは大会ベストゴールにも選ばれ、評価を高めている。

シックがスコットランド戦で決めた超ロングシュートのクリップ

 このゴールのイメージが先行している向きもあるシックだが、実際にはどのような選手で、好調レバークーゼンで担う役割はどのようなものなのかを分析していこう。

レバークーゼンの攻撃戦術

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パトリック・シックレバークーゼン

Profile

とんとん

1993年生まれ、長野県在住。愛するクラブはボルシアMG。当時の監督ルシアン・ファブレのサッカーに魅了され戦術の奥深さの虜に。以降は海外の戦術文献を読み漁り知見を広げ、Twitter( @sabaku1132 )でアウトプット。最近開設した戦術分析ブログ~鳥の眼~では、ブンデスリーガや戦術的に強い特徴を持つチームを中心にマッチレビューや組織分析を行う、戦術分析ブロガー。

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