先日、大きく報じられ注目を浴びたオランダとベルギー両国の合併リーグ「BeNeリーグ」構想へのベルギー側の全会一致報道。10年以上にわたり議論が続けられてきた国境を越えたリーグ戦が本当に実現するのか。オランダで取材活動を続けている中田徹さんが、シント=トロイデンVVの立石敬之CEOにインタビュー。その実情を明かしてもらった。
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「ベルギー・プロリーグが3月16日の総会で、オランダとのリーグ統合を検討することに全会一致で合意した」という記事は、世界に大きなインパクトを与えた。「満場一致の合意」はパワーワードとなって、ベルギー・プロリーグがかなりBeNeリーグに前向きであるような印象を世界に残した。オランダの報道でも、ベルギー側の積極的な姿勢に驚いているのが伝わってくる。
しかし、ベルギー・プロリーグが決めたことは「リーグ統合の検討」であり、実際には何も決まってないに等しい。それでも、隣国オランダも含め多くのメディアが「ベルギー、BeNeリーグ構想に向けて全会一致で合意」とミスリードされてしまった。その中の一つがフランスの大手スポーツ紙『レキップ』の公式Twitterで、セルクル・ブルージュの会長は「フェイクニュース!」とリツイートしていた。……
Profile
中田 徹
メキシコW杯のブラジル対フランスを超える試合を見たい、ボンボネーラの興奮を超える現場へ行きたい……。その気持ちが観戦、取材のモチベーション。どんな試合でも楽しそうにサッカーを見るオランダ人の姿に啓発され、中小クラブの取材にも力を注いでいる。
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2024.01.23